ビジネスの場では、ミスやトラブルの際にお詫びのメールを送ることがあります。
そんなときに大切なのが、冒頭と結びの言葉選びです。
謝罪の内容そのものよりも、最初と最後の一文の印象で「誠意」が伝わることも少なくありません。
この記事では、ビジネスで使える謝罪メールの冒頭と結びの正しい書き方を例文つきで解説します。
謝罪メールの基本構成
謝罪メールは、次のような構成でまとめると読みやすく、誠実な印象になります。
✅ 基本構成
1️⃣ 冒頭のあいさつ(お詫びの前置き)
2️⃣ 謝罪の言葉
3️⃣ 原因・経緯(簡潔に)
4️⃣ 対応・再発防止策
5️⃣ 結びのあいさつ
➡ 特に「冒頭」と「結び」は、感情ではなく誠意を伝える言葉選びが重要です。
冒頭の書き方:謝罪は最初に伝える

冒頭では、すぐに謝罪の意を示すことが基本です。
前置きが長くなると「言い訳」に見えてしまうこともあります。
💬 【定番の冒頭文】
このたびは、〇〇の件でご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
➡ 最も使われる形。「誠に」を加えると真摯な印象になります。
💬 【社外向け・ややフォーマル】
平素よりお世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
このたびは弊社の不手際により、ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
➡ 社外宛では、冒頭で「平素よりお世話になっております」を入れてから謝罪に入るのが自然です。
💬 【社内・上司宛て】
このたびは私の確認不足によりご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
➡ 社内向けでは、自分の責任を明確にした表現が好印象です。
💬 【顧客対応トラブル時】
このたびは、弊社対応の不備によりご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。
➡ 「ご不快な思いをさせてしまい」は、クレーム対応で使える表現です。
謝罪の言葉で避けたいNG表現
丁寧に伝えるつもりが、誤解されやすい言葉もあります。
| NG表現 | 理由・印象 |
|---|---|
| すみませんでした | カジュアルすぎて誠意が伝わりにくい |
| お詫び申し上げますが | 「が」以降が言い訳の印象を与える |
| ご理解ください | 押しつけがましく感じられることがある |
| 今後気をつけます | 抽象的すぎて具体性がない |
➡ 「誠に申し訳ございません」「深くお詫び申し上げます」など、敬意をもって謝る表現を選びましょう。
結びの書き方:前向きさと誠実さを示す
結びの一文では、「再発防止」「今後の対応」「引き続きのお願い」など、前向きな姿勢を伝えます。
💬 【基本の結び】
今後はこのようなことのないよう、再発防止に努めてまいります。
改めまして、このたびは誠に申し訳ございませんでした。
➡ 「改めまして」を入れることで、締めの誠意が増す表現になります。
💬 【社外向け・フォーマル】
今後は同様の事態を防ぐため、社内体制を見直し改善に努めてまいります。
何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。
➡ 「ご寛容のほど」は、謝罪後の許しを求める控えめな表現です。
💬 【社内向け】
ご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。
今後は同じミスを繰り返さないよう、注意いたします。
➡ 社内では、反省+改善意欲を端的に伝えるのがポイントです。
💬 【顧客対応後のお礼を含めて】
ご指摘をいただき、誠にありがとうございました。
今後の業務改善に必ず活かしてまいります。
➡ 「ご指摘に感謝を示す」ことで、信頼回復の姿勢を印象づけられます。
冒頭と結びを組み合わせた文例
実際のメールで使いやすい構成例を紹介します。
💬 【社外向け・フォーマル例】
平素よりお世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
このたびは弊社の不手際によりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
今後は同様のことが起こらぬよう、社内体制を見直し改善に努めてまいります。
何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。
💬 【社内向け・簡潔例】
このたびは、私の確認不足でご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
今後は再発防止に努め、より慎重に対応してまいります。
💬 【顧客クレーム対応例】
このたびは、弊社対応の不手際によりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
今後は再発防止策を徹底し、より一層のサービス向上に努めてまいります。
貴重なご指摘を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
まとめ:誠意は「言葉の整え方」で伝わる
謝罪メールで大切なのは、「誠実・簡潔・前向き」の3点です。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 冒頭 | すぐに謝罪の意を示す |
| 本文 | 言い訳より原因と対応を簡潔に |
| 結び | 再発防止と感謝で締める |
謝罪の文章に“長さ”は要らない。必要なのは“丁寧さ”。
言葉を整えて伝えることで、相手の不快感を和らげ、信頼を取り戻す第一歩となります。

